待ちに待ったエイブラムスの初メジャー監督作!
と言ってもピンと来る人は少ないはず、アメリカドラマの世界では知らぬ人のない時代の寵児JJ・エイブラムスさんですが、日本ではいまいちぱっとしません。
アメリカでは第6シーズンまで突入したドラマ「エイリアス-2重スパイの女-」も日本では第二シーズン以降ぜんぜんでる気配がないし、アメリカを熱狂の渦に巻き込んだ「LOST」もレンタルスタートしたばかり、とあっては仕方ないかもしれません。それにアルマゲドンの脚本家という暗い過去も持ち合わせているし・・・。
しかしかしこの地味で売れてない「エイリアス」が超おもしろいんです。
詳細はこちらに書きましたが、MI3を観て気になった方は是非こちらもごらんになってみてください。はまること間違いなしです。
そんなこんなで待ち続けていた「MI3」ですが、私の評価はいうと☆ふたつ・・・。
悪くはなかったんです、いやエイリアスそっくりで期待をもたせるオープニングやサスペンスにいらないと判断したところはどんなデティールであれ切り捨てる男っぷりもよかったです。
テンポ第一主義なところも嫌いじゃないし・・・あれ?じゃぁやっぱりよかったのかな?と思ったのですが、やはりそうじゃない。
エイブラムス監督の大事なファクターのひとつが欠けていたんです。そう・・・反則すれすれというか、さらにその予想の斜め上をゆくキタコレ状態のどんでん返しがなかったんですよね。
ええ、エイブラムス監督なら途中からダコタ・ファニングで出てきてそこから宇宙戦争が始まるぐらいの展開があってもおかしくないのに、どうにもちゃんとしすぎてたんですよね。それがエイブラムスファンとして許せなかったのが、この映画を評価できない一番の原因です。
普通のデートムービーとしてはこっちのほうがいい映画なんでしょうけど、ああ、あのラストだけは許せない・・・。
さて、こういった穿った視点から見なければとても楽しめる映画だと思います。細かいところにつっこみをいれず、テンポで映画を見る人には文句なくオススメできますので、興味を持った方はどうぞ。