ドキュメンタリーとしては不満


南米の道なき道を1000マイルぶっ通しで走り続ける過酷なオフロードレース「バハ1000」に完全密着して作り上げたドキュメンタリー。50台以上のカメラと90人以上のクルーで追ったというだけあって、砂漠の砂塵の中を走り抜けるレーサー達の姿は迫力満点だ。しかしすべてがレース紹介とレース自慢に終始していて、これといった問題提起もないので少々深みに欠けるのが残念だ。

確かにスリルと興奮に満ちたドキュメンタリーではあるが、それだけじゃ映画館にお金を払って観に行く価値はないだろう。そんなものはディスカバリーチャンネルで充分だ。